マジメ過ぎるな!

ナナメ読みではありますが、「悪と全体主義」という本を読みました。扱うテーマは重いですが比較的読みやすいです。昔の日本は特にそうだったし、これからの日本人もまた陥ってしまいやすいことだと思いました。

思ったことは、

何事も、マジメ過ぎるとおかしくなるんじゃないか

ということ。

本では、ホロコーストでのユダヤ人虐殺の実務を担ったアイヒマンが出てきます。イメージとしては、残忍、極悪非道、冷徹な人物を想像しますが、その実態はとても普通の人だったと。ただ、組織や法の目的に極めて従順だったということ。で、アイヒマンにとって、法とはヒトラーの命令だった。

組織の目的に従順、というのは、日本の組織内での不正にも似たものを感じます。カルト宗教に心酔する人にも近いものがありますよね。

また、この本ではそうならないために、物事を他者の視点で見る、複数性を維持すべきとしています。でも、実際には、異なる意見を攻撃するような会議は日本でも多いですね。

結局、マジメ過ぎる人が一直線に突き進んでしまうのではないかと思います。

じゃあ、自分はどうか?

この間の飲み会で、お前はあまのじゃくだからな、というニュアンスのことを言われました。人とは逆のことをする。人とは違うことをする奴、と見られているようです。
多数派がやるようなことはできるだけやりたくない、と思っているし、全員が諸手をあげて賛成するようなものはちょっとコワい、と思っているので、あまのじゃくというのは私にとってとても褒め言葉です。
人と違うことをやると、イヤでも自分で考えなくてはいけないので、複数性も保たれていると思います。

あまりマジメにひとつのことに心酔しすぎると、私は正しい、あなた間違い、という二項対立を無意識に作ってしまい、しかも自分ではそれに気づきません。

マジメ過ぎず、ゆるーく行きましょう。

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