異文化に関する私の失敗談

今、「異文化理解力」という本を読んでいます。
難しいテーマですが、比較的読みやすいです。

主に、ビジネス上のコミュニケーションにおける各国文化の違いからくる食い違いと、その対策に焦点を当てたものです。日本人の価値観に関する記述も多く、異文化間でのミスコミュニケーションの数々の例は、私の経験からも共感できる部分が多いです。
この本を読みながら、異文化の理解という点で私自身が経験したことを思い出しました。どんなことがあったかいくつかシェアしてみたいと思います。いずれも、米国滞在時の話です。


異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
エリン・メイヤー 英治出版 2015-08-22
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イカのフリット

米国にて、イスラエル人含め同僚何人かでイタリア料理店に食事に行きました。何をオーダーするかと同僚に聞かれて、まあみんなで色々シェアしなが食べようといって、私は真っ先にイカのフリットをオーダーしました。
でも、イスラエル人はそのフリットには手をつけませんでした。ユダヤ教は、ヒレやウロコがない水生生物は食べないということです。彼は、みんな好きなものをオーダーして食べればいいんだよ、と言っていましたが、やはり配慮は足りなかったと反省しました。

ビデオ撮影という軽はずみな行動

各国の同僚が集まる機会で、あるレストランのテラスでのディナーがありました。その場は非常に楽しかったので、私はみんなの食事の風景を手持ちのビデオカメラ(iphoneみたいなビデオカメラ)でその場を撮影していました。
そうすると、そのあとすぐに、同僚の女性(中東の国の出身)に呼ばれました。なんだろうと思って行ってみると、さっき撮影していたビデオを削除してほしいということでした。私はそのとき初めて、ビデオなどに撮影されることを良しとしない人がいるのだということを認識しました。もちろんビデオはその場で削除し、その場だけでなく翌日にも謝りました。女性のほうも文化的あるいは価値観の違いであることは認識してくれているので、その件はそれ以上のことはありませんでした。ただ、私にとっては苦い思い出です。

食事前のバータイム

これは文化の違いを感じた、というだけなのですが、欧米(米国のみ?)では、食事の前に、隣接するバーでカクテルやビールなど飲みながらガヤガヤしゃべるのが好きなようです。もちらろん郷に入っては郷に従え、ということでそれに付き合うわけですが、私としてはあんまり乗り気じゃなかったです。日本人同士で、早く飯食って帰りたいね、などといいながら苦笑いしてました。もともと酒をあんまり飲めない(すぐ真っ赤になる)ということもあるのですが、こういうシーンを心底楽しめるようになりたいものです。

会議で何もしゃべらない

米国本社にしばらく滞在していたとき、チームの weekly meeting に出ました。といってもまあ自分は日本のお客さんむけにやることはあったし、ちょっと面倒くさいという思いもあってチームの打ち合わせでは何もしゃべらずに終わりました。自分に何かないか振られたにもかかわらず、です。後から考えれば、なんでもいいからしゃべっておけばよかったなと思いました。

自分がやらかした側になった経験があるとやさしくなれる

こんな感じで、自分で気づいた場面だけでもいろいろ後悔することもあるのですが、それらがあって今の自分が形成され、さらに今後に生かされるものと信じております。

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