時代の流れが早くなって、かつ、色んな取引コストが安くなった時代に、たくさんの人を企業内に抱える必要はあまり無いんじゃないか、とずっと思ってるのですが、これも業種によるのでしょうかね。
会社という形態はなくならないとは思います。特に日本では、仕事の内容ではなく、どこの会社に勤めているかが、人を見定めるときの重要なファクターになるので、会社というカタチは重宝されるのでしょう。個人的には古い価値観と思いますが。
で、
会社は会社でも、どんな会社が良いと思えるのか。
私見ですが、それは、
退職者を大事にできる会社
だと思います。この令和の時代でも、退職者は裏切り者扱いになる会社とかあるらしいですね。
例えばメーカーであれば、そもそも退職者は有望なカスタマになるわけですから、退職時の扱いが悪ければ、ロイヤルカスタマにはなり得ませんね。
(会社として必要な人材の)退職者が出るというのは、会社にとって短期的には損失になるかもしれませんが、前向きに考えるなら、会社内部のことを、利害関係なく評価できる立場のひとだ、とも考えられます。
もし自分が、退職者を扱うマネージャであれば、こういう方針でいきます。
- 退職にあたり、自社の良いところ、悪いところをフランクにはっきり述べてもらう機会を作る。(これは外資系企業では、Exit Interview として行われることが多いと思います)
- 半年に1回、最低でも1年に1回、近況報告を兼ねて食事でもする機会を必ず作ることを約束してもらう。
- もし出戻りしたいと思ったとき、躊躇せずコンタクトしてほしいことを伝える。
退職者のメリットは、会社の内部のこともよく分かっている状態で、外から客観的にその会社のことを眺められるということです。そういう人からの正直な意見をヒアリングすることは、とても価値有ることだと思うのです。
一般には、辞めてしまった会社とはその後、全く縁がなくなるということが多いのですが、それって企業型にとって、とても勿体ないことなのでは?と思ったわけです。
これまでの古い価値観を超えて、退職者にたいする企業側の前向きなメッセージを明確に打ち出しておければ、客観的にみたその企業への評価・イメージも高まると思います。