STARC SYMPOSIUM 2015 に参加してきました

http://www.starc.jp/cd_event/sympo2015/

当日ゆっくり出かけたので、STARC 基調プレゼンテーションのほうはパスさせていただき、10:40 からの講演から参加しました。雪が降る寒い日でしたが、思った以上にたくさんの聴衆でした。思ったことを自分の忘備録としてメモします。辛口ご容赦ください。

ただ座っているだけ、寝てる人もいた

まあ、これはこのセミナーに限ったことではありません。普段オフィスにいる人にとっては、セミナーは休憩の場なのでしょう。しかも当日は金曜日です。金曜日に終日セミナーの来られるのは、大変恵まれたポジションの方々なのでしょう。羨ましいかぎりです。

短時間のプレゼンでは余計なことは抜きで

学生さんの1minショートプレゼンテーションがありました。各自の研究について、プレゼン資料1枚、1分で説明するというもの。まあ、エレベーターピッチですね。何十人もいましたから、真っ白になって喋れなくなるひとがひとりくらいいるかと思いましたが、みんなしっかり喋っていました。ただ、そのなかでも思ったことは、余計なことを入れすぎる、ということです。たとえば、ご紹介ありがとうございますとか、言う必要ないです。発表者が誰から誰に変更になったとか別に興味ないです。長い研究タイトルを全部読む必要もないと思います。私は、

  • 何が問題になっていて、
  • 今まではこういうやり方が試されていたが、
  • 私はこういうアプローチでやったところこういう効果が得られて、
  • この結果はこういう風に役立つと考えている。

というストーリーを聞きたいです。あとこれは私の問題ですが、学生さんのものであっても研究のレベルは高く、分野が細分化されていますので、過去に少しでもかじった分野じゃないかぎり、ちょっと聞いたくらいでは全然分からないのですよね。私の理解度の問題ですが。だから1枚プレゼン資料も意味が分からないのが多かったです。

要らない言葉ばかり聞こえる

私の聴覚の問題なのか、座っている場所なのか、マイクのエコーのかかり方なのか、しゃべり方なのか、わかりませんが、登壇者の話が全然頭に入ってこない、という現象に出くわしました。何かをしゃべっているという音としては確実に入ってきていましたので音量の問題ではありません。でも、話の内容が聞き取れないのです。聞き取れるのは、まぁ、えー、ということになります、〜のですね、あと、あのー、というような話の核心部分とは関係ない部分ばかりでした。まあ、プレゼン資料をみて大体追えるので別にいいといえばいいのですが。

みんなの意見は面白い

一番印象的だったのは、最後のパネルディスカッションでした。これは、普通のいわゆるパネルディスカッションではなく、聴衆も参加するアイデア出しセッションでした。マンダラートといわれる 9 x 9 のマス目が入った紙が配られ、その真ん中のマスにキーワードが記載されています(今回は クラウド、IoT、ビッグデータ、システム設計)。まず、その中央マスの周りの8つのマスに、こそから連想されるキーワードを書いていきます。次に、9 x 9 のマス目を、3×3 のマスが9個あると考え、いま書いたキーワード8個のそれぞれが、周辺の 3 x 3マスの中心になるよう転記します。そして、各々のキーワードからさらに連想される言葉で周辺を埋めていくというものです。最終的には、中央のテーマキーワードから始まって 9×9 のマスが全て埋められることが目標です。やってみると意外とキーワードが浮かんでこなくて苦しい部分もあるのですが、他の人のマンダラートを見ると全く別視点で内容が全然違っていたりして面白かったです。
マインドマップなどもこれに似たようなものかもしれません。これが正解というものはないので、どんどんやって、みんなで見比べてみて、自分がどう考えたかをぶつけ合う機会があるといいなと思いました。こんな子供っぽいことやってられない、なんて言わず、こういうのを無邪気になってみるのも新しい発見があるかもしれませんのでオススメです。

その他、セミナーの内容は、配布されたセミナープレゼン資料に沿ったもので、それほど大きなサプライズはなかったかな、という印象です。プレゼン資料を踏襲するだけなら資料だけあれば良いので、プレゼン資料の紙がメモ書きだらけになるような、資料にないネタをもっとどんどん放り込んでほしかったです。 とはいえ、また来年、都合があえば参加してみたいとは思っています。

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