[コメント力] とにかく何か言うこと、それらしい話ができること

職位が上になるほど、もっともらしいコメントが出来る能力が求められる。

会社と会社のミーティング

昔の仕事(本社が米国)のとき、本社からCEOはじめVP数人が来日し、国内の大手メーカーさんを訪れる機会がありました。こちらは6、7人、先方も事業本部長はじめ同じくらいの人数が参加しました。
会社対会社とはいっても、こちらは小さなスタートアップ、先方は大手なので、ま、本部長が出てくるくらいで充分でしょう。

相手をたて、自分達のチームも立てる

で、先方の本部長は、もちろん忙しい人ですので、会議の途中から参加という格好になりました。まあ、それはいいです。

ひと通りのアジェンダを終えて、じゃあ終わりますか、という雰囲気になったとき、その本部長は、会議全体を前向きに総括するような、とても気の利いたコメントをしてくれました。

細かい内容は忘れてしまったのですが、会議の内容を高評価し、どちらのチームも立てるようなポジティブな発言でした。もちろん英語です。ご本人は途中参加されたので会議全体を見聞きしていないはずですが、途中からの雰囲気・内容から類推した、という感じだったのでしょう。

もっともらしい、それらしいコメントをするチカラ

会議のあと、

本部長のコメント力はすごいよなあ、ああいう力は大事だよなあ

といったような話を、日本人メンバーでしていた覚えがあります。

偉い立場の人が会議に来ても、すぐに退席してしまったり、最初から最後までほとんど喋らないような人もいなくはありません。そうなると、

アレは何だったのか?

という感じに、特に外国人はなりがちです。
一方で、きっちりとコメントしてくれると、外国人の満足度も高くなります。日本人メンバーにとってもありがたいのです。これって、本部長とか General Manager クラスの人に求められるスキルなんだと思います。以前のブログで書いた話にも通じるものがありますね:

安心して仕事を任せられる人とは

まとめ

今回のケースは、海外から客が来た時でも、お互いハッピーなかたちで会議をまとめるコメント力に感動した、という話でした。
たとえば技術的な細かいところまでは理解する必要はなく俯瞰的な話ができればいいのですが、ある程度の技術理解がないとそれも的外れになってしまいますので、そこの頃合いが重要でしょう。

ふと思い出した話を書きましたが、まだ覚えていたということは自分のなかでは結構インパクトあるエピソードだったのかなと思います。

 

 

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