限定された情報から楽観的診断を下す医師を信じるな

いつも年度末に受けている健康診断の結果がきました。

毎年のように、総コレステロールが超高い(上限220にたいし307)という結果でした。これはまあいつものこと。

それと、今年はもうひとつ、胸部X線について、左下肺野(心横隔膜角)鈍化という初見がありました。この経緯は、健康診断の最後に医師との問診?みたいなのがあり、胸部X線の結果を見ながら医師と私は何か話をしていたのですが、肺の形を大雑把に四角だとすると、その角が90度に見えるべきところが、なだらかに見える(富士山の山頂から山裾にかけてみえる曲線のような)とのこと。昨年のX線映像も見せてもらったところ、同じように見える。肋骨がそうみえるようにも思えるし、うーん、、、、と悩んだあげく、念のため所見として書いておきますね、ということになりました。

これって、結構重要な思考だと思うんです。

まず、昨年は同じ事象をスルーされてるんですね(X線見たのは別の医師)。で、今回は別の医師によって別の所見がでたということです。もちろん、まだ事実は分からないです。私がすべきことは、この所見で示された懸念が、事実であるか問題なしなのか明確にするための行動です。所見がなければ多分何もしないです。

もっと大きな話でいうと、世の中でガンになった人というのは、最初は別の診断をされていたという事例が非常に多いです。身近にもありました。その時点での診断は難しかったというケースもあるでしょうし、完全に誤診のケースもあるでしょう。いずれにしても、完全に断定できる情報からではなく、限定された情報に基づいた楽観的診断がそこにあったのではないかと思うのです。その結果、手遅れとなってしまった事例もあるでしょう。

やや偏見もあるかもしれませんが、かなり高齢になってきた町医者、にこの傾向が強いように思われます。最新の医学情報が入ってこないで、半世紀前の知識で診断しているような状況に思われるのです。楽観的診断は、ほとんどのケースで問題になりませんが、本当にマズイケースだった場合、命取りになります。

ということで、私のポリシーは、

楽観的診断を下す医師を信用しない

です。そういう意味で、上記の所見を出した医師を評価します。

そして、患者が医師に気を使うのもやめましょう。堂々と、他の医者にも診てもらいたいと言いましょう。それでイヤな顔をする医師は、自分の無能がバレるのが怖いのです。その程度の医師です。ぜひ他の医師にも診てもらってくださいという医師なら良いでしょう。

自分の親くらいの世代だと、お医者さんというの尊敬すべき存在で、全て先生にお任せします、といって、医師に丸投げしてしまう人も多かったですが、今はもうそんな時代ではないと思います。冷静に、

医師を選択するスキル

を持ちたいものです。

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