IEEE 802.3 や 802.1 系の仕様は、昔、ネットワーク向けASICを設計していたころにさんざん読んだ記憶があります。
そのあたりのトレンドはすっかり分からなくなってましたが、最近、802.1 系の TSN : time sensitive network なるものがあることを知ったので、ちょっと調べてみました。
ASIC 用の IP も既に出ているようです。
ソシオネクスト、TSN規格対応のIPを開発
ソシオネクストは、FPGAやASICへの実装が可能なタイムセンシティブネットワーク(TSN:Time Sensitive Network)IPを開発した。
FPGA用の IP も既にあるようです。
100M/1G TSN Subsystem
AMD が提供する 100M/1G TSN Subsystem により、製品をより短期間で市場投入できるようになり、低レイテンシで確定的なタイミングを要件とする産業用/車載用アプリケーション開発を加速させます。
TSN に関する概要説明は、たとえばこんなのがあります。
https://www.analog.com/en/technical-articles/a87000-time-sensitive-networks-real-time-ethernet.html#
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キーポイントは下記のようなところでしょうか:
- OSI モデルの第2層(データリンク層)のはなし
- リアルタイム性をどう保証するかというところの技術
- 既存のイーサネットハードウェアインフラをそのまま利用可能
もともとのイーサネット 802.3 は、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)といわれるやつで、
何かを送りたい人が複数いてぶつかっちゃったら、少し待ってもう一度やり直す
という、のんびりした仕様です。
Ethernet LAN - CSMA/CDとは
Ethernet LANのCSMA/CDについて解説。
なので、いついつまでにこのデータを届けなければいけない、というリアルタイム性が問われる場面だと保証できないことになってしまうので、それをどうにかするための仕様、ということなのでしょう。
実際にそれを実現するための 802.1 下位規格がいくつかあるようです。
また、産業用イーサネットとしては EtherCAT というのがありましたが、そういうのとも共存はするようです。
https://www.ethercat.org/download/EtherCAT_and_TSN_Introduction_JP.pdf
ぼんやりとですが概要は理解できた、という状態なので、もし本当に深堀りが必要な状況になったらまた勉強したいと思います。