BOSS GT-1 + JCM900 : 常識にとらわれない設定を試してみる

常識にとらわれない設定を試してみること。

今回の学びはコレです。

これまでも GT-1 単体で使ったことはありましたが、特に歪み系は不満が出てきていました。うまく表現出来ないのですが、音の輪郭がぼんやりしているという印象で、良くいえば音が丸いのですが、音のエッジを立たせたいなと思った場合、なかなかうまく行きませんでした。

そこで、今回のトライアルです。

新しい試み:まずマーシャル側

いつもは、歪み系のコンパクトエフェクトを使ったりしていましたが、久しぶりのスタジオリハで、今回は BOSS GT-1 のみ使用しました。それは、GT-1 だけでも充分満足のいく設定があるかも、という見通しがあったからでした。

今回使用したマーシャル JCM900 側の設定はこんな感じです:

CH A 使用
GAIN 3時、TREBLE 9時、MIDDLE MAX、BASS 11時、PRESENSE 0、VOLUME 適当

CH A のみ使用しているので、LEAD GAIN を9時にしてるのは意味ありません!

歪みは全部エフェクトのほうで作る前提なので、これまで GAIN はほとんど上げず、10時くらいで使っていることが多かったですが、今回はそこが違いますね。これも音には多少影響しているかもしれません。

新しい試み:GT-1 側の設定

GT-1 内部のパッチ設定はこんな感じです(Delay/Reverb 系は省略)

1.シングルピックアップ クランチ(シングルピックアップで使用)
FX1 : GUITAR SIMULATOR
H->S、High=0、Level=50、Low=0

OD/DS: CLEAN BST
Drive=30、Elevel=50、Tone=Bottom=0、Direct=100

PREAMP: MS1959 I
GAIN=70、Level=70、Bass=Mid=Tre=50、Presence=30

*エフェクターの接続順です(FX1が先頭)

2.ノーマルディストーション
OD/DS 1,と同じ

PREAMP:MS1959 I+II
GAIN=80、Level=70、Bass=Mid=Tre=50、Presence=30

3.OUTPUT設定:JC-120 input (return ではないほう)

これらを試したところ、

期待通りの音で結構良かった

のです。当面、これでいいかなという印象です。
実際の音を提供できればなお良いのですが、あいにくうまく録音できてなくて、自宅のミニアンプで出しても少し違うので、またスタジオに入る機会があれば、そのとき改めて収録したいと思います。

ちなみに、GT-1 のパラメータガイドでは、このように書かれています。
まず GUITAR SIMULATOR について:

そしてこちらは、OUTPUT SELECT について:

まとめ

今回は BOSS GT-1 の設定で下記のようなことを試してみました:

  • GT-1 OUTPUT設定を JC-120 にして、マーシャル JCM900 の input につなぐ。
  • 1959 I+II と CLEAN BST によって、エッジが立った良い感じの歪み音になった。
  • エフェクトの一番最初に、FX のなかにある、GUITAR SIMULATOR エフェクトの H -> S 設定をオンにして、シングルピックアップをつかうと、テレキャスっぽい音になって、クランチ系の音作りのひとつとして使える。

常識にとらわれない設定を試してみると、

なんだ!こっちのほうが良いな!

と思えることもありますね。マルチエフェクターというのは、実際にはほとんど使い物にならないようなエフェクトが多数入っていることが多いのですが、GUITAR SIMULATOR は実際に使ったみても良いかも、というふうに感じました。

常識にとらわれない。マニュアルに引きずられない。

もしかしたら、日常生活や仕事でも大いに活用できる発想かも。

ところで、BOSS GT-1 は、BOSS のギター用マルチエフェクタとしては、もはや古いものになります。GT-1000 などもすごく良さそうですが、ネックは重さ・大きさですね。そこは GT- 1のほうが良い。
と思ったら、最近、GT-1000 CORE という製品も出てきました。うむ。これも良いな。

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