今あるリソースが今後もずっと続くわけではない
シニア向けのスマホ講座などをしているおかげで、シニアの皆さんの考えを聞く機会があります。
割とよく聞かれるのは、体力、気力の問題です。
旅行が大好きで世界中のマニアックな場所に行きまくっていたシニアのかたも、もう旅行も卒業だとおっしゃっていました。コロナ問題とは別の話しだと。
曰く、
体力、気力がついて行かない。旅行の準備をするのも面倒くさくなってくる。
とのこと。こういう意見、とても示唆に富んでいるというか、重いですね。
普通に考えると、旅行の準備って結構楽しいものです。それが苦痛になると。
旅行というと、若者にとっても大きな課題は、「お金」です。
仕事し始めるとある程度お金が出来ますが、代わりに「時間」の問題も出てきます。
そしていずれ、「お金」も「時間」もあるときがくるかもしれない。
でもそのときには、もう、「気力」も「体力」も残っていない。そのときに後悔しても仕方ないのです。お金がないとお金がほしいと思うのは当たり前ですが、そのとき自分が既に持っている素晴らしいリソースには気づいていないものです。
上記の発言から学ぶのは、
今しか出来ないことは何かしっかり考えろ。やりたいことは先送りするな。
という行動指針かと思います。コロナのせいで人に会いにくくなって、それだけでも後悔することはありますよね。
元気だけどやることがないのは辛い
もうひとつ、印象に残った話がありました。それは、
コロナの問題で外出しなくなり、お金を使わなくなり貯まる一方だ。
毎日やることがなくうんざりしている。死んだほうが楽なのかと思うこともある。
といった意見です。お金が溜まってしょうがないなんて、結構なことだなと思うんですが、お金を使いたいと思う対象がないとか、楽しみが見当たらないという状況は、もしかしたらとんでもなく辛いことなのかもしれません。
趣味を急に見つけようとしてなかなか大変ですから、早いうちから育てていくほうが良いですよね。しかも、手軽な趣味と、割と大きな趣味と、複数戦略で。自分にとってとても楽しみなことで朝寝ていられず飛び起きてしまう、というのが一番ハッピーでしょう。
必要な要素をバランスよく育てよう
ということで、「お金」とか「時間」とか「気力体力」とか「やりたいこと」とか、どうバランスよく装備していくかということになります。どれが欠けても満たされないことがあるし、特定の要素はある時期にしか持てないということを認識しないと、取り返しがつかなくなります。