唐突ですが、ジョージリンチの話です。メタル系のギタリストのひとりですが、知ってますか?
私が個人的に衝撃を受けたギタリストのひとりです。
この人は、個性のカタマリです。個性が強すぎて、なんかこう、音を譜面で表せない(?)タイプのひとです。プレイの特徴は、暗い感じのフレーズが多いことです。
全然聴いたことないって人は、3枚め、4枚めのアルバムあたりが良いかと思います。
彼がいる(いた?)Dokken(どっけん)というバンドは、ボーカルラインやコーラスはメロディアスだけどギターは破壊的というギャップが良いのですね。
ジョージリンチのプレイは、フレーズそのものも技術的に難しいのですが、タイミングというかタイム感も独特でマネしにくいのです。
昔、ジョージリンチを特集した本『100%ジョージリンチ』というのがありました。アマゾンで検索したら載ってましたよ。
100%ジョージ・リンチ ヤングギター 1988年7月増刊号
で、当時のこの本の広告の触れ込みが、
弾けるもんなら弾いてみろ
だったんです笑。この本、当時書いましたよ。今でも持っています。
この人、音楽理論的なバックグラウンドがあるか知らないですが、たぶんアカデミックな人に言わせれば、メチャクチャ感覚で弾いてる人だと思います。で、いろんな場にあわせていろんなスタイルで弾ける、っていう器用なタイプではなさそうなんですね。
感覚っぽいから、正直、イマイチなプレイもあるんですが、うまくハマるというかフロー状態に入ると、なんかすごくなります。たとえばこんな下の動画のような感じ。
バンドもプレイも、ムラがある気はするのですが、それがまた良いのかもしれません。
本人はもう65歳で白髪になっちゃってますが、今後も派手なギターで派手なプレイを続けてほしいと思います。
ということで、もしメタル音楽のことあまり知らなくても、
ジョージリンチはちょっと好き
くらい言っておくと、メタル野郎(特にギタリスト)に一目置かれると思いますよ。そんな必要ないと思いますけど。