今年 3 月に、シニアのIT教育・サポートのための NPO を設立しました。それまで、市民活動としてやっていたものの法人化ということになります。
市民団体だと、特にお役所絡みのところで軽く見られるようなところもあって、話をしにいっても窓口で門前払いということもありました。もちろん、担当者次第なのですがこういう風潮はまだ確実に存在します。
NPO 法人にすれば、対外的に話がしやすくなる
これが、NPO 化の目的です。
設立して半年ほどたっての感想としては、
NPO だと名乗ったところで、大したインパクトはない
ということです。つまり、今のところ、NPO化のメリットが見えていません。とはいえ、理由を外部に求めても仕方ありません。自分たちのやり方、持って行き方がまだ下手なのでしょう。
一方で、NPO 化に際してのデメリットとしては、まず、
1)
設立に必要な書類の準備がかかるのと、認証までの待ち時間が非常に長いことが挙げられる。NPO法人化しようと思ってから設立まで半年くらいかかります。
つぎに、
2)一般法人と同じように税金がかかるということでしょう。これはNPOとして行う活動にもよりますが、こちらの NPO の場合、出張セミナーを実施しますが、これは税務署的には、収益事業とみなされ、税金がかかります。税制面のメリットはありません。
利益ゼロでも、法人住民税などはかかるのです。期末に7万円ほどは用意しておかなければなりません。関連しますが、期末の決算資料の作成なども負荷となります。
というわけで、現状、なんで NPO を作ったんだっけ?という状況にあります。実際のところ、当初の目論見通り、活発に NPO が活動できている例ってどのくらいあるのでしょう?設立はしたものの、結局休眠状態にある NPO も少なくないのでは?と感じます。
現実は難しいですが、やれることをひとつずつやっていきたいと思います。