「シニアビジネスの教科書」を読みました

シニア向け IT サポートの NPO をやっていることもあり、シニア向けのサービスには非常に興味があります。ということで、この本を読んでみました。

シニア向けの何か、を考えてる、あるいは活動している人にはとても役立つ本だと思います。

個人的に重要と思われるところをメモしました。

シニアの消費は「変化」で決まる
1,加齢による肉体の変化
2,本人のライフステージの変化
3,家族のライフステージの変化
4,世代特有の嗜好性とその変化
5,時代性(流行、生活環境)の変化
これらが本人の消費行動に影響
スマートシニアが増えると買い手市場が増える
=ネットを縱橫に活用して情報収集して、積極的な消費行動をとる先進的な高齢者
常に買い手の変化を敏感に察知し、刻々とかわる買い手のニーズに柔軟に対応し続けないといけない。
2025年には高齢者もネットが使えて当たり前
オムニチャネル=ネットと店舗の連携、販売チャネルの融合
近未来は、超スマートシニアと、非スマートシニアに二極化する。
後者は、IT機器の利用に抵抗感を示す。要介護になったら周囲の人の手を借りなければならなく不自由である。
なにより、健康なときにあった多くの機会が失われる。
シニアにとって消費の優先順位の高いものは、「不」の解消のための消費。
不安、不満、不便
不安のうち、健康不安、経済不安、孤独不安は上位。
シニアのニーズ把握の究極は「人間を知る」こと
その人の、「状態の変化」がわかるとシニアのニーズが見えてくる
1,自社商品がどの「ミクロ市場」に位置づけられるかを知る
2,多様な「受け皿」を用意する
3,商品・サービスを個客にパーソナライズする
4,バラけた個客を「共感」で束ねる
5,一人暮らし世帯特有の価値を組み込む
6,一人でも楽しめる商品をつくる
シニアの資産を消費に促すには、漠然とした将来への不安の解消につながる価値の提案が必要。
別の言い方では、資産を使ってでも、必要だと思わせる説得力、お金では買えないもの(健康、時間、楽しさ、喜びなど)を手に入れたいという気持ちに働きかけること、などが重要。
インナープッシュ=自己開放を即す精神のエネルギー
解放型消費を喚起する3つのE
1,Excited わくわくする、いきいきすることー>リセットしたい、何かをはじめたいという変身願望
2,Engaged 当事者になること、関与すること
3,Encouraged 勇気づけられること、元気になること
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