引き続き、Accellera Portable Stimulus 関連の記事を見ています。内容をざっくり読み取ったメモです。
1)Automating Reusable, Retargetable Scenario-level Tests with Portable Stimulus
YouTube動画です。
・抽象度を上げた、Graph-based な記述、表現しやすい形でテストシナリオを表現する。
・各ターゲットに向けて、ツールが適切なフォーマットで出力する。
・メンターとケイデンスが合同で、言語フォーマットの proposal を出している。
・rule_graph というキーワードを使うようです。
2)Jump-Start Portable Stimulus Test Creation with SystemVerilog Reuse(technical paper)
・Portable Stimulus は、言語を跨いだ再利用の指針
・SV ファイルは、SV/PSS 処理ツールで、再利用できる PSS ファイルにできる(抽象度上げるという感じ?)
・PSS ファイルがあれば、それを元に、ツールで、SVを作ったり C/C++ ファイルを作ったりできる。
・SV ではインラインの制約が簡単だけれども、再利用性が低くなる場合がある、特定の制約を括りだして別のクラスにすると再利用しやすくなる。
・ダイナミックに enable/disableする制約には2つのチャレンジ:
PSS は現状 ダイナミック制御を提供しない=別途追加必要
制約のコンフリクトが問題
・グローバルデータの参照でも問題が生じる。
ということで、このペーパーは、Portable Stimulus で適切に扱えるように、現状の System Verilog のテストシナリオ記述を再利用しやすい形にしておきましょう、ということのようです。
3)The Industry Vision for Portable Stimulus
Portable Stimulus 3つの Key Goal:
1: improved verification reuse
2: test creation automation
3: improved coverage
・UVMは、アクセラレータに拡張はしても、ICE や FPGA プロト、実シリコン検証には拡張できていない。
・IPレベルからフルチップへの UVM コンポーネントの再利用にも制限あり。
・UVMは組み込みプロセッサが稼働するSoCを包含しない。
・テストが、検証意図の抽象モデルから生成されるという Vision。これは Stimulus,Result,Coverage metrics を含む
It is a portable representation of test intent.
・netlist は合成ツールやそのバージョンによっても代わる。
・RTL は ポータブル netlist の表現方法 PSSはフォーマル検証と違って、誰でも有用であるはず。
・PSSは、開発がスタートする前に活躍するアーキテクトから、ポストシリコン検証エンジニアまで広く対象となる。
・ユーザ、プラットフォーム、検証環境の表現方法(C++なのかSVなのか、など)の各視点で広いサポートとなる。
・共通記述としてのスティミュラス表現を、PSSをサポートするツールに入力し、出力として所望の検証フェーズむけのスティミュラスを得る。
ケイデンスの記事なので、自社ツールへの誘導が見られる記事。