病院のオペレーションが未だに非効率で残念です

直接体験したわけではなく、今日聞いた話ですが、相変わらずの非効率ぶりで腰砕けになったので、一応書いておきます。胃の激しい痛みと吐き気による受診を考えたケースです。

地域密着のクリニックと大病院の棲み分け

一般に、大病院の混雑を避けるため、大病院での診療を受けるためにはまず近くの診療所などで紹介状を書いてもらってから行くもの、となっているところが多いようです。紹介状なしで大病院に行けなくもないですが余計なお金を取られます。ま、最初から大病院で看てもらいたい患者にとっては、近くの診療所に行く事自体が余計なお金なんですがね。

胃カメラやってほしくても何ステップもかかる

で、胃が痛いので胃カメラやってほしいと町医者に頼んだところ、予約制だからだいぶ先になると。本人の痛みとは対極で、のんびりしたものです。とりあえずな感じで胃炎という診断で薬を出されて、もし必要なら明日、大病院へ紹介状書くということで帰されるわけです。翌日、やっぱり大病院に行こうと思って昨日の病院に連絡して紹介状を書いてもらう。紹介状もタダではありません。有料です。その紹介状もって大病院へ行きます。病人って体力要ります。あ、以前作った、その大病院の診察券忘れた。

診察終了後、無意味に待たされる

大病院で受付して2時間半待って、ようやく診察開始です。でもほとんど診察らしい診察はなく、やったのは検査の予約だけ。胃カメラとエコーの予約。この2つの検査を同時にやりたかったら1週間後だと。仕方ないのでとりあえず予約をとる。

診察が終わったあと、後日の検査についての説明があるので待っていて下さいと言われ再び待つ。結果的には、その説明は極めて通り一遍のもので、外来の窓口の人がその場でやっても良いくらいのものだったと。無駄な時間。

診察が終わり外来窓口から支払窓口へ書類を提出する。書類の処理があり、自分の番号が表示されたら精算可能ということで、精算はATMのような機械で行う(中途半端な自動化)。ただし、この機械は診察券がなければ使えない。このことを知らずに精算の列に並び機械の前まで行ってからそれに気づく(無駄な時間)。診察券を持ってきていないということは最初の受付時に申し出済みである。が、この情報は受付をした担当者のところで止まっている。
やっぱり病人って体力要ります。

図々しい人が勝ちなのか

検査の説明をしてくれた人曰く、即日検査をしてもらうには、救急扱いで来ることだそうです。つまり、気軽に救急車を呼んで、ウンウン痛がりながらこの病院に搬送されることなのだそうです。

図々しい人が勝ちなのか?
なんともしっくりきませんが、それが現実のようです。気を使って、夜中でもタクシーで病院の夜間診療に行くような私は負け組です(今回はそういうケースではありませんが)。

さて、予約をとった来週の検査の頃には、もう胃炎も治っていて、検査の結果「綺麗な胃ですね」の一言をもらって、2つの検査費用を支払うことになるのでしょうか?

その大病院は数年前に建て替えられ、とても綺麗です。でも、全体のシステムが何かおかしい。局所的には正しくても全体としておかしい。そして、それぞれの担当者に改善の意識がない。与えられた役目を一生懸命やっているだけで俯瞰して見れていない。ぜひ、定期的に、病院の各担当者が、患者(顧客)の目線・動線であらゆるケースをチェックするような機会を作って頂きたい。

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