[ Book ] ノマドワーキングは普及するだろうか?

社員が出社しなくても仕事が止まらない会社のつくりかた社員が出社しなくても仕事が止まらない会社のつくりかた
大木 豊成

中経出版 2011-07-06
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在宅勤務を含めたフレキシブルな勤務形態は、日本の大企業としてはおそらく、セキュリティ上の問題が足かせとなっている面が大きいのではないかと思う。でも実際は、その気になればUSBメモリ1本くらい誰でも会社から持ち出せるので、結局社員ひとりひとりの意識を高めるしかない。

オフィスにいない、イコール管理する人がいない環境での一番の問題は、働く本人が自分を律することができるか、だ。ダラダラしようと思えば出来てしまう。

今回読んだ本は、オフィスに出勤するということにこだわらない勤務形態について書かれた本。基本的に全面的に賛成。なぜ日本企業がこういう方向に一気に進めることが出来ないのか、その理由は、企業と従業員の関係が性悪説に基づくもので、管理するものとされるものという前提があるからだろう。

震災後、電車が止まってしまったため、バス停などで律儀に何重にもなって列を作って待っている人たちをみると、ああ真面目なひとがなんて多いんだろうと思う反面、こんなことしなくて済む方法を打診していこうとなぜ思わないのだろう。本当に、「仕方がない」ことなんですか?

ちょっと役所に行く用事がある、ちょっと歯医者さんに。それだけのために会社には休暇届を出さなくてはいけない。それが何年も続くとそれが普通になるんですけどね。なんかおかしいという感覚も必要だと思う。

この本を読んだからといって、日本企業がこの方向に大きく傾くとは思えないけれど、小さい企業であれば動きがとりやすいし、メリットも享受できるはずなので、小さいところからどんどん普及していって、今以上に、「大企業何やってるんすか?」という雰囲気になればいいな。

 

 

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