自分自身の傾向としては、完全に、
人に頼むより自分でやったほうが早い
と考えてしまうタイプです。でもやっぱり、これって、物事があまりスケールしないんですよね。
そこで、『人に頼む』系の本をいくつか読みました。抽出したポイントを書いておきます。
1)人に頼む技術
・人に助けを求める、という考えを頭に抱くことは、私たちをひどく不快にする。
・遠慮がちな頼み方は裏目に出やすく、相手に助けてもらえる可能性を低くしてしまう。
・うまく人の力を借りるには、相手に、助けよう、という動機を持たせるための小さな合図である。
・私たちが思っているよりも約2倍、人は誰かを助けたがっている。
・一度、ノーといった人に別の機会に頼み事をしたとき、助けてくれる確率は高くなる。
・嫌な印象を抱いてる人の頼み事に応じることで、その相手への嫌な印象が薄れます。
・助けを求めることで相手からよくない印象を持たれるかもしれないと心配する理由はほとんどない。
・事前に”お願いしたいことがある”と尋ねてから頼み事をすると、相手が協力する確率は大幅に高まる。
・何を求めているか、どの程度の助けが必要なのかを、はっきりと、詳しく説明すること。
・妥当な量の助けを求める。
・求めていたものとは違っていても、相手の助けを受け入れる。
・誰でもできることでは、自尊心を高めにくい。
・自分にしかできないかたちで誰かを助けることで、私たちの自尊心は高まる。
2)自分でやったほうが確実(はやい)! がなくなる任せる技術
・最終目標を共有して、あなたとメンバー、双方が充分に納得していること
・目的(上位の大きな目標に相当するもの)、目標(目的の手前の達成可能なこと)の両方を共有していること
・納期と品質という言葉を繰り返し、伝えること。
・仕事をする環境や、守るべき制約条件を最低限に設定し、何をするかとどうするかを可能な限り広い範囲でメンバーに委ねる。
・過度なストレスがなくリラックスした状態で、必要なことをお互いに確認したり、内省したりできる場があると、人は能力を発揮しやすくなります。
・自分から積極的に報連相をする。
・失敗には大いに称賛し、拍手をおくる
3)任せ方の教科書
・丸投げ:指示があいまい
・任せる:指示が的確、権限の範囲が明確。
・指示は徹底して、具体的かつ的確に出す。
・仕事の背景と、要求レベルをはっきり伝える。
・的確な指示を出すためには、上司も部下も双方向のコミュニケーションを大切にする。
・部下の仕事が60点なら合格点とする。
・部下のミスには、問答無用で責任をとる
まとめ
結局のところ
- 頼む内容、背景、目的をあいまいにしない
- コミュニケーションを密にして、方向性の確認や、やってる人のモチベーションチェックを怠らない
- 結果にたいする責任をとる覚悟
あたりに帰結するのかなという印象です。
この他、頼む側の場数からくる経験値による、
なんかうまくいかなさそう
という直感も重要になるかもしれません。そういうのって言語化されにくい暗黙知なので、難しいところですね。対策は、コミュニケーションを密にするしかなさそうです。