マーシャルアンプの説明を読んでいたら、TILT というツマミが出てきました。
今まで使ったことがあるマーシャルにはなかったな。。。なんだろう? と思って調べてみました。
まずこちらのサイトは、マーシャルの Origin シリーズのページですが、ここにはこのような説明があります:
2種類の異なるボイシングを自在にブレンドできるTILTコントロールを搭載し、繊細なクリーントーンから切れ味鋭いサウンドまで、シングルチャンネルのアンプながらも多彩な音色を提供します。
2つのボイシングっていうのがイマイチ分かりませんが、ON/OFF スイッチではなく、回せるツマミだから2つの要素をブレンドできるというのは理解します。
つづいて、Origin シリーズのマニュアル:
http://www.marshallamps.jp/support/handbook/pdf/Origin_20_and_50_Manual.pdf
9. TILT このコントロールはEQセクションから独立 しており、ヴィンテージスタイルのMarshall アンプのノーマルチャンネルとハイトレブルチャンネル間のようにサウンドを劇的に 変化させます。 左(0方向)に回すと、より太く暖かいサウン ドとなり、右(10方向)に回すと、より明るく エッジの効いたサウンドになります。
なるほど、ヴィンテージマーシャルのノーマルチャンネルとハイトレブルチャンネルというのが2つのボイシングなのですね。だから、チャンネルはひとつだけど、2種類のチャンネルを使い分けることもできるし、ミックスすることもできると。
次に、Origin シリーズのニュース:
往年のマーシャルアンプの「Normal」チャンネルと「High Treble」チャンネルのサウンドキャラクターを任意にブレンドできるTILTコントロールを搭載。太く温かみのあるトーンから切れ味するどいサウンドまで、シンプルなシングルチャンネルでありながら幅広いサウンドバリエーションを生み出すことができる。
こちらにも、ノーマルとハイトレブルを任意にブレンドできると書いてありますね。なるほど、これで TILT の使いみちが分かりました。
一般に、ヴィンテージマーシャルって、ハイ(トレブル)が強すぎて、バンドのなかの抜けは良いのですが、聴くほうは耳が痛い、という感じになりがちです。そういった場合には、この TILT コントロールを利用して、少しノーマルチャネルに寄せつつトレブルは維持する、という微妙なキャラクター調整もできるのだろうと思います。