新型コロナの恩恵のひとつとして、リモートワークへの理解が広がったという点があります。
個人的にはもう20年くらい前からリモートワーク派なので、何をいまさらという感じではあるのですが、過去の習慣が抜けない日本企業にとっては、新型コロナくらいのインパクトある外圧がなかった動かなかったというのが実際のところでしょう。
全部リモートでホントダイジョブ?
リモート派の私ですが、それは、リアルで人に会うことを否定するものではありません。仕事はやはり人と人のやりとりによって進むところが大きいというのも事実ですので、臨機応変にリアルでの会話を差し込んでいくというのがベストだと考えています。
では、どんなときにリアルを選択すべきなのでしょう?
対顧客でトラブルが発生したとき
これは出来るだけ、現場に行ったほうがいいです。現場に行ってコミュニケーションすれば収まることも、リモートだと収まらないというケースはあり得ます。
誠意を見せるという側面ももちろんあります。結局相手は感情の有る人間ということですね。
仕事の進捗で行き詰まりがあるとき
仕事で行き詰まりを感じるときは、仕事の関係者とのコミュニケーションがうまくいっていない場合に発生することが多いと感じます。リモートでのコミュニケーションを増やすという手もありますが、そんなときはいっそ、会って、その仕事の懸念事項や、仕事以外のことも含めリアルで話したほうが、気分もすっきりするし解決に向かうことが多いです。
初めましての人と仕事し始めるとき
初めて仕事する人の場合、その人の性格や思考が分かりづらいので、最初は会って色々話ししたほうが無難です。
会ったことない人より、一度でも会ったことのある人のほうが、いろいろ頼んだりしやすいというが人間というものです。もし何かあっても多少の無理が効く、というメリットは大きいです。
リモート、ときどきリアル
というわけで、私は基本、リモート派ですが、状況に応じリアルも入れていく、という働き方が今の時代ではベストかなと考えます。
新型コロナが落ち着いているいま、リモートワークから、全面的にオフィス出社に切り替える企業もあるようですが、それは私は、やりすぎだと思っています。それって仕事の効率化というよりも、ITに疎い管理職が、自信の立場を維持するための主張にすぎないでしょう。リモートワークで出来てたんなら、フルでオフィスワークはもう畢業ないはず。だから企業としての落としどころとしては、
リモート、ときどきリアル
が良いでしょう。それが、働く人の時間をもっとも効率化しつつ、仕事の効率も落とさないですむやり方だと思います。どのくらいのミックスがベストかは仕事の内容や状況によると思いますが、
リモートよりもオフィスワークの日数が多い
というのは、ちょっとやり方が下手な気がします。
時代の変わり目で元に戻ろうとするな
仕事の中身にもよるのですが、リモートで出来ていたのに、あえて全面的に出社に戻す企業は、もう淘汰されてほしいです。
そんな会社、みんな辞めちゃえ。