銀座テアトルで 9:30 からの部でみたチェルノブイリハート。朝イチということもあってか、来場は年配のかたが多かったような。
photo credit: x-ray delta one
1時間ほどの映画で、1300円なので、まあ、あまりコスパの高い映画ではない。でもこれは、中学生あたりの学校の授業で見せてもよいのでは?と思った。ちょっとキツイけど、近くで起こっている現実だ。
どんなにひどい事故が起こっても、それがなかったかのように、これまでどおりの稼働を推進する動きが継続するという社会の仕組みに驚く。
個人的には、原子力というのは夢のエネルギーであることには変わりなく、仮に事故を起こしても、通常の火事と同じような扱いで鎮圧できるような技術が確立されれば、推進しても構わないと思う。
でも、少なくとも今はまだそうでないし、何より、純粋に技術的な側面でそれを推進しているわけではなく、原発の誘致や建設や管理運営に関連したカネに群がっている構造が、私としてはとてもイヤ、とてもかっこ悪くみえる。
いまカネになるなら50年後に生まれる子供が全部カタワモノでもかまわない、元敦賀市長の暴言
そもそも、地方に魅力的な産業(観光含め)があり、外部から原発みたいなものを持ってくる必要などない、ということなら良かったのだが、簡単にタカれる先ができるほうを取ってしまう地方もあった、ということか。技術的な詳細はともかく、何か危険なのだろう、ということはみんな分かっていたのだ。
さて、日本はどういう方向に向くか?
これまでどおり、なんとなく原発を稼働し続けて、もし他の原発が事故を起こしたら、もう、海外からの信用はなくなるだろうし、本当に、海外から人や企業がいなくなってしまうのではないか?それでも稼働しつづけるリスクと取りかねないのが日本らしいともいえるが。。。。
個人的には、
- 日本は、今回の震災・津波による原発事故で多くを学んだ
- 原発事故の収束には国内外の民間の技術を総動員する(例外はない)。情報の隠蔽には徹底的な処分を行う。
- 原発は、日本には適合しないため、即刻全て廃止する
- 代替は、火力はじめ既存の他の発電方法で補う
- 将来的には自然エネルギー利用の超先進国になる。日本の技術力はこれを可能にする。
というようなことを、総理大臣が、自分の言葉で、まずは国民に対して、そして英語で外国のひとたちにたいして、しっかりを発言することができたら、どんなにカッコいいことかと思う。
photo credit: NASA Goddard Photo and Video
総理の支持率なんてカンタンに上がるよ。