専門性が問われる世の中ではありますが、以前から、自分はXXの専門家である、ということで自分で枠を設定してしまって、直接関連しない知見を遮断してしまうことに危険を感じています。いわゆる、専門バカというものかもしれませんが、自分のことを自虐的に専門バカと言ってるうちはまだOKで、問題なのは無意識のうちに情報を選別するようになり、専門外の人間を見下すようになり、そして本物の専門バカになっていく、という流れが怖いのです。
特に大学のような特殊な社会では、専門バカが生まれやすいと思います。私は、学部から修士課程にいって修了し、何年か仕事をしてから、また別の修士課程(大学院)に入って修了しましたが、その中でも、ああこの人は大学という社会の中でしか生きられないだろうな、と思える教員はいました。
無意識のうちに視野が狭くなる
だから例えば、理系でエンジニアだからといって、小説を書いたり絵を描いたり音楽を作ったりしてはダメな理由は全くなくて、やってみれば新しい世界が見えるかもしれないし、その経験が本業に生きることもあるかもしれない。
まあ、とにかく、フットワーク軽くなんでもやってみる、どこにでも顔を出してみる、誰とでも会ってみる、というのが良いと思います。
頭で考えているけど行動に移せない、というのが「老化」のはじまりです。