ソニー寄付講座の最終回に行ってきた。今期の講座の過去3回ともに参加している(過去ポスト参照)。
ちなみに今回は、受付のところで、過去講座をベースにした書籍を2冊頂きました。ありがたい。
また、今回の講座も、そのうち動画がウェブ上にアップされるそうです。そういうオープンな姿勢は素晴らしいと思います。
以下、自分用メモです。気になったところは赤色にしてます。
(竹村先生)
3.11にたいする各国の支援にたいし、日本はちゃんとレスポンスしているか?
地球の雲や海水は地球表面温度を緩和してくれる。一方、月の表面はマイナス150からプラス150度。地球は奇跡的に調和のとれた星。
温室効果は悪いことではない。学校教育は一面しか見ていない。
科学の本質=既知の未知化
枯木に花咲くよりも、生木に花咲くに驚け(三浦梅園:哲学者)
人間の価値
ロボット研究によって、人間を再発見する
20kHz 以上の音の有無で、人間の脳の反応が違う。都会とジャングル
flat化/connected/synchronized これらは人間社会の内部でのこと。地球との間ではどうか?
多元性・多様性は安全保障の鉄則。オール電化は危うい
人間の細胞は日々細胞を壊し続けるから壊れにくい
てんでんこは、親を捨ててでも逃げろということではない。与えられた安全神話にとらわれることなく、自分で考えて行動しろというのがポイント。
海抜10m以下の津波の影響をうけるところに住む人口は日本人の50%
下流化の傾向にある。
中国は1.5億人いる。対策は輸出できるビジネスになる。
———————————————————-
(小泉先生)
異分野の融合 -> 新産業の創生
研究の実践の融合が重要
脳科学 + 何か別のこと → 脳科学応用
BMI Brain – Machin – Interface
人間とチンパンジーのDNAの違いはわずか 1.23%
自然科学による教育は、価値観をいったん外す必要がある
人間のみが、未来を考えることができる
お金をもらって喜ぶことと、社会的に評価されて喜ぶことは脳としては同じ。
非言語表現で表現できないのは未来 → だから人間は未来を考えることができるようになった。
———————————————————-
(所先生)
デカルト、方法序説で考えるクローズドシステムから、現在のオープンシステムの問題へ。
オープンシステムは外との境目が明確ではない。
だから、完全な解を得られないが、良い方向に持っていくことは可能。
従来の、Analysis 、Synthesis という軸にくわえて、新しく Management (運営)が求められる。
運営は、より良い問題解決にむけて、現実のとの整合性の維持や、自己矛盾を避けること、新しい知見の取り込み、を行う。
やりながら、コンセンサスが得られるまで繰り返す。
故障するという前提の運営サイクル
これにより、
複数の専門領域にまたがる問題の解決が可能になっていく。
科学は何のため?
・より良い未来をつくるため
・実世界の相互依存性を理解することによる。全てつながっている
———————————————————-
(パネルディスカッション)
色々な知見をオンサイトで導入・利用できれば、体感の解像度を高めることができる = ITと、体感するための行動
———————————————————-
今回の話は、過去3回に比べ難しかった。でも、過去3回とも共通するメッセージがあったようにも思うし、それらは自分の感覚でも違和感ないものだった。
こういう講座を提供できるソニーと慶應大学は素晴らしいと思う。ぜひ今後も何らかのかたちで続けてもらえたらと思う。
あとは、ソニーの株価が9000円くらいにまで戻ってくれれば、私の塩漬けソニー株も動かせるようになり言うことないのだが。