この本は本当にオススメです。技術の進歩と未来に期待を持っている人も、そういうのがよく分からない、怖いという人にもオススメです。
ビジネスモデル2025 | ||||
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テクノロジーの進歩をポジティブに捉えつつ、冷静に人間との関わりを見つめるという、地に足がついた感じが、自分の方向性・価値観に一致したものでした。
詳しくは本を読んでいただくとして、気になったキーワードのみ記載します。
- ビッグバンディスラプション
- フリーコワーキング
- 社会を変える7つのビジネスモデル
- 共有経済圏
- 取引コストゼロ=思考が実現する社会
- これからの大企業の役割
- 重要なのは利益ではなく影響力
- クラウドシッピング
- オープンカンパニー:閉じる価値から、開くことによって価値を生み出す時代
- モノ自体が情報化
- 能力のインターネット
- クラウドソーシングのディレクション
- ファストクラウドソーシング
- ボットソーシング
- お金に関係するものは、「幸せ」というよりも不幸を削減するという傾向が強い
こうしたキーワードのどれか一つでも気になるものがあるなら、この本読むべきです。
テクノロジーの話がメインではあるのですが、常に生身の人間のほうを向いているというか、仏教的・哲学的な視点で議論する章もあったりで、とても落ち着いた感じがするのです。21世紀で最も価値を持つものについても語られていますが、それは本を読んでください。
もちろん、新しい価値観のもとでビジネスを行おうとする様々なサービスが紹介されています。インターネット上のサービスやスマホアプリなど、日常的にいろいろモニターしているつもりの私ですが、紹介されているものはほとんど知りませんでした!
40代も半ばを迎えようとする自分にとって、巻末「おわりに」のところにあった
私たちの人生の本番は、むしろ60歳以降にやってくるということ
というところは、会社員というレールから外れた(というか思いっきり脱線している)なかで悪戦苦闘している自分にとっては、とても救われる話です。
これまで、私たちは、30代、40代、50代における、社会的なポジションや年収などによって、その人の人生がはかられる傾向があった。
しかし、これからは、その価値観が徐々に変化していく。
でももう、そういう価値観も変化していくのだ。そもそも、脱線する人は他人の評価もあまり気にしていないものですが、社会全体の価値観としてそういう方向にシフトしていくのはうれしいことです。
個人的には、両親ともに50代で他界しているので、ぜひ両親よりも長生きして、せめて60代は迎えたいな、というところです。一方で、長生きすることが幸せなのか?については思うところがあるのでそれはまた別のポストに書きたいと思います。
書かれていることは濃いですが、数時間で読むことができる、とても読み易い本でもあります。でもこれ、さらっと読むんじゃなくて、期間をおいて何度か読み返すと良いタイプの本かなと思います。
とにかく、この本はオススメです。