特に外資系企業では、国を超えてプロジェクトチームが作られることがあります。インドとか、アメリカとか、EUなどの人材によるプロジェクトです。
その場合は、もちろん、ひざを突き合わせて話をする機会というのはなかなか作れないから、普段は電話会議とか、スカイプなどのコミュニケーションになります。日時の調整は、各国ともそれぞれの祝日があるし、時差もあるので結構面倒ではありますね。会議の時間は、かならずどこかの地域は早朝とか深夜とか都合の悪い時間帯になることが多いですが、まあそれも仕方がない。
さて、こういったケースで特に思うのは、プロジェクトの最初の時点で、全員が顔を合わせる機会を、無理やりにでも作ったほうが、そのあとのプロジェクト進行が絶対にスムーズにいく(顔を合わせないケースに比べて)、ということです。
現実に起こるのは、顔あわせした場合としない場合のどちらかしかないので、比較することはできないけれども、やはり、会った事のあるひとへの対応と会った事のない人への対応は、違ってくると思います。それが人間てものだと思います。
扱う対象がどんなにハイテクなものだとしても、結局向こうもこっちも人間なので、組織上どうだからとかいってもなかなか進まないこともあります。そんなとき、会った事のない人に対してはなかなか次の一手がみつからないということがあります。
仮に一日しか会う機会がなかったとしても、それでもなんとなく人となりはわかるし、ちょっと無理なお願いでもしやすくなるし、この人ならこういう風に頼むほうが有効そうだ、みたいな戦略も考えることができる。とにかく、リアルに顔を合わせる、話す、議論する、食事する、そういった体験の共有が、その後のコミュニケーションを円滑にするのです。
国内ならまだしも、各国の人材を集める会わせるのはそれなりに経費もかかるものですが、その後の運営のことを考えれば、十分に元がとれる投資といえます。
参加する側としてみたとき、行くの面倒臭いなあと思うことも多々あったのですが、それなりに意義のあることなのだ、と今になって思います。
外資系はこういうオフサイトミーティングには割と寛容というか、好きですね。日本の会社はどうでしょうか?経費の無駄と考える管理職が多いのではないでしょうか。