お気に入りだったけど最近行っていなかった、行列のできる町中華の店が閉店していました。
数ヶ月行ってなくて、今日行ってみたら、お店は退去後で空っぽでした泣
SNSでの情報によると、
・1月末には閉店していた?
・厨房の中心的な存在が事故のため存続が難しくなり閉店を決断
とのこと。いずれもウラが取れていませんが。。。
で、まあ上記の情報が正しいという前提で考えてみると、
誰かがいなくなると存続できなくなること
っていうのは、危ういものだな、ということです。
一方でビジネス的には、マニュアル化して、特定の誰かに依存しないシステムを作ることが望まれています。そうすることで、規模の拡大もしやすくなります。
・マニュアル化によって誰でもできる仕事
・属人化した、その人しか出来ない仕事
どっちが正しいんでしょうか。
ビジネス的には明らかに前者なんですが、町中華の店に行くひとりの客としての自分は、むしろ後者の店に行きたいんですよ。そこに行かなければ食べられないということです。マニュアル化は安心感はありますが感動は少ない。
でも、属人的スキルの場合は、何かのきっかけで店の存続が危うくなったり、閉店してしまって、もうその料理を味わうこともできないという状況は当然起き得るわけで、実際そうなってしまった。
マニュアル化って簡単にできそうで大変なものかもしれません。料理なら、たとえば気温や湿度などで微妙に変える何かがあったりとか?言語化しにくいノウハウというのはあるのかもしれません。
マニュアル化と属人化、悩ましいところですが、たとえば、その中間的なものはどうでしょうか?
具体的には、(ほぼ)同じことができる弟子をしっかり育てるということです。属人的スキルの中心的な人物はたぶん例外なく忙しいので、他人の相手をしてるヒマがないのが実情とは思いますが、そこは頑張って、弟子・後継者を育てて欲しいなと思います。そうすることで、ビジネスとしてスケールはしないかもしれないけど、店が突然困ったことになる、というのは避けられるし、お客さんも助かりますしね。
町中華みたいな事例であれば、こんな感じでうまく継続してくれる限りにおいては属人的なほうが良いなと思っています。
一般的なビジネスでは、やはり、継続されることが大前提として求められますから、きちんとマニュアル化して、誰かがいなくなっても困らない仕組み作りは、やはり必要でしょう。でも、完全にマニュアル化されたビジネスだとあまり魅力を感じない顧客もいるので、属人的要素を入れていくというのも、これからの流れになっていくんじゃないかとも思います。たとえば、餃子の王将が、各店舗で独自のメニューを出してる、とか。
ということで、
・属人的スキルで一発勝負、じゃなくて、ある程度の継続性は担保してほしいな
・マニュアル化ビジネスでも、少し属人化なところをだして個性を押し出すことは可能ではないか
というハナシでした。