お金の使い道を決める権限がある人を知る

新型コロナウィルスの関係で、国が何にどのくらいお金を使うかが注目されるようになりました。
国の場合、税金をどのように使うかという話になるので、金額も膨大で影響が甚大なので、責任も重大です。
結局、お金の使い道を決めることができる権限があるかどうかが、権力というものなのだということですね。
人事権など人材の配置に関する権限というのもありますが、あれも最終的にはお金をどう使うかという点に帰結します。

それで思ったのですが、これを日常の仕事で考えた場合、自分たちが提供する製品やサービスを購入・導入してもらう場合に、「最終的に」それを決定する人は誰なのか、ということを知ることは重要です。

これは基本的に営業さんの必須タスクですが、技術側の人間でも、決裁権限のある人とその周囲の人との関係性などは注意深く確認し理解しておくことが重要です。決済権を持つ人も、結局、現場エンジニアのキーパーソンにヒアリングして決定するという場合も多く、そういう人間関係はクライアントの組織図からは見えない場合も結構あります。まあ、そういうのを聞き出すのが、接待飲み会の目的のひとつなんですね笑

売っているのがテクノロジーで、それがいかに優れていたとしても、その導入を決めるのは結局のところ感情を持った人間なので、テクノロジーの優劣や、価格や、それがどれほどクライアントに役立つか、といった要素とは全く関係ないところ、つまり人間関係で決まってしまうこともあります。

こういった、いろんな不確定要素はありますが、ともかく、

この製品・サービスの購入を最終的に決めるのは誰か?

ということは常に意識しておくべきで、その人を変にチヤホヤするという意味ではなく、

  • 決定権がある人個人にとってハッピーな状況をつくる
  • かつ、その人が所属する企業がハッピーな状況をつくる

という心がけが重要ですね。この2つはもしかしたら相反するケースもあるのですが、うまく落とし所を模索する必要があります。そしてそれは、
それは、

単純にテクノロジーで問題を解決するだけではない場合もある

ということは理解しておくべきでしょう。

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