第十章 「考える」ことを考える
自文化至上主義
自分が所属している文化が最高で他は劣っているという考え方
日本もこの思考が強い。
文化相対主義
人間の認識を支える基準は文化によって違う。
つまり、自分が所属している文化のモノサシで、他の文化を測定することはできない、という立場。
日本は、
文化相対主義の顔をして自文化至上主義がまかり通っている。
国単位の文化のなかにも、いくつものサブカルチャーが存在している。
エミック概念とは、土着的概念、各文化に固有の概念のこと。
エティック概念とは、超文化概念、どの個別文化に属しているかに関係なく認識できる概念のこと。
こんにち一般にエティック概念と考えられていることは、ほとんどが西欧や北米のエミック概念の延長線上にある。
いわゆる異文化理解というのは、実はこういうエミック概念同士の共通性を抽出する道程であるということができる。
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第十一章 英語習得の落とし穴
英語を書けることがまず第一
日本は情緒社会、欧米は論理社会という意見もあるが、
英語は日本語よりも情緒度が高い面も多く、それを体感する段階があるとのことである。
第一段階
英語の言い回しがことごとく論理的に見える時期
第二段階
英語の情緒的表現の豊かさに、すっかり圧倒される時期
第三段階
日本語と英語が等距離になり、同程度に論理的、同程度に情緒的と感じる
他国の言語もある。英語一辺倒は、全世界に開かれた国際化を妨げる働きをする。