テクノロジーの敗北

テクノロジーの敗北と、それを助長する人間の習性について。

今回の新型コロナウィルスに対して、研究者の方々は検出あるいは治療のための手段確立のために奔走されていることと思います。応援しています。

私は、テクノロジー信仰者であり、世の中のあらゆる問題はテクノロジーで解決できると信じています。

その視点でみると、今回のウィルス対人類については、残念ながらまだ

1)テクノロジーの敗北

だと思っています。ウィルスにいいようにやられている、というのが現状のように見えます。

これがウィルスによるものだ、ということは分かっていても、対処法は、人と人の接触を避けるという、極めて原始的な方法です。おそらく、ウィルス研究者のなかでも、悔しい思いをしている人は多いのではないかと推測しています。むしろそういう人がたくさんいることを期待します。

もうひとつ、今回思ったことは、

2)人間の習性をうまく利用されて感染拡大している

ということです。細分化すれば、

2-1)人間はどうしても集まろうとしてしまう

2-2)人間は自分の損得や感情で判断基準を曇らせてしまう

ということでしょう。
2-1)は言うまでもありません。人間の経済活動は、人が集まって成立するものがいかに多いのかを思い知らされました。だから、人類はウィルスによって弱るのではなく、ウィルスによる経済活動の停止によって弱っていくのだな、と思います。
2-2)は、感染拡大についてです。もし人間が完全に理論的な判断ができたとしたら、拡大の封じ込めは出来たのではないか、ということです。本当のところはわかりませんが、WHOが今回、理論的で毅然とした態度に見えたかというと、むしろ忖度の塊のようにみえました。国の境界を超えた、より上位にたつような特別な機関による客観的判断は、むしろ人間じゃないほうが良いのかな、などと考えてしまいます。人が決めるとむしろ失敗するのではないかと。

地震・台風などの自然災害を別にしても、このようなウィルスによる問題は 10 ~ 15年おきに起こるようです。今回の知見は次に生きるはず。いずれテクノロジーで解決できると信じています。

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